わたしの娘は小学校から高校までお弁当を持たせなければなりませんでした。
約12年間、毎朝5時起きは義務感だけで作るのは楽しくないなと思って持ち前の凝り性と美意識が頭をもたげて、いろいろ工夫するようになったのでした。
お弁当は便利で、子供にお留守番で一人の食事にならざるを得ないときは、お弁当形式がオススメです。
冷めていても美味しくて、そこに書き置きを添えておけば子供の寂しさも柔らぎます。
おかずの汁きりについて
これはお弁当のおかずを作るときに必ずといっていいほどついて回るやっかいな問題ですが、小さな盆ざるを何枚か常備することで解決できました。
内径15〜16センチのサイズの盆ざるの下にお皿を敷いておいて、出来上がったおかずを必要な量だけ次々とのせていきます。
10分もすると汁気がお皿に落ちます。
気になるおかずは少し長めに。
おひたしなどは、お弁当に盛り込む前に鰹節をしいてその上の乗せると美味しさと汁きり効果があがります。
おかずごとに別々の盆ざるを使うので味が移ったりしないので安心。
熱いうちにお弁当に入れるとおかずは傷みやすくなるので、冷ますこともできて一石二鳥の効果です。
このタイプの盆ざるは作る方が途絶えてしまったのですが、中央が網代編みになっていて汁が特に切りやすくて今でも大切に使っています。
奥に写っている盆ざるは内径24センチほどの一般的なサイズ。
立ち上がりがあるので個人的には使いやすいです。
左手は目ざる。
柔らかな生牡蠣などを傷めることなく洗えます。
タッパーなどの樹脂製のお弁当箱は使わない
一番大きな理由は、樹脂製のお弁当箱は中のお菜、おかずが映えない。
美しく見えないという全くの作る側の意図からでした。
フタは乗せるだけなので、なおさら汁切りには気をつけました。
他にもありますが、全て娘が使っていたお弁当です。
もう20年以上たっていて。
かなり荒っぽく使われたので何度か修理に出しています。
塗りの器に入れると、大したおかずではなくても何気に豪華に見えるのが不思議です。
漆器は台所用の中性洗剤で洗って大丈夫。
手入れはいたって簡単です。
食洗機と電子レンジは避けてください。
洗練された和の魅力
これらの竹製品、お弁当箱をはじめとした漆器や和食器は、洋風の雰囲気にも溶け込むおおらかさがあります。
作家の思いのこもった品々は盛り付けられたお料理を美しく見せるだけではなく、作る側にも気合を与えてくれるように感じます。
お料理が面倒で適当なものしか作れなくても、いい器に盛り付けただけでささくれ立った心が癒されるような気がするのです。
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