私の来月で14歳になる愛犬は、ある日とつぜん食欲が落ちて動けなくなりました。

血液検査で腎臓の機能がおとろえていることがわかって、一日に2回点滴を受けています。

先月(2017年1月末)、愛犬がふらつくようになったので超音波検査を受けたら脾臓(ひぞう)が腫瘍で肥大(過形成)していて出血。

それによって貧血が進行していることがわかりました。

 

なぜ在宅酸素サービスを受けることにしたか

脾臓(ひぞう)での血液を作る力がなくなって、おまけに出血しているので血液内の赤血球が減ってしまっています。

赤血球が減る→酸素を運ぶ量が減る→酸素は脳に優先的に送られる→立ちくらみや体に力が入らなくなる→

少しでも酸素を得ようと呼吸が速く荒くなる。

心臓もなんとか血液を送ろうとして脈拍が速くなって負担がかかっている。

そんな状態でした。

私は脾臓を手術で摘出する道を選ばない決断をしています。

少しでも彼に負担を少なくするにはどうしたら良いか獣医さんに相談したら、在宅酸素サービスというのがあって高濃度の酸素室を作ることができることを知りました。

 

ペットのために在宅酸素サービスとは

医療用サービスなので、まず獣医さんと相談。

犬の症状や大きさによって、医師は1分間にどれくらいの酸素を供給するか、加湿は必要かなどを決めます。

レンタルするのはボンベではなく24時間ずっと酸素を生成、供給する装置です。

1分間に酸素を1~5リットル生成することが可能。

音が静かなので、寝室に設置してもとにならないです。

サービスの方が自宅まで来てくださって設置、そしてていねいに使い方や注意点を説明してくださいます。

こんな感じでハウスの隣に置いています。

 

装置の正面の右側、スリット状の部分は空気を取り込む時のフィルターが設置されています。

左手が洗い替え用もの。

ホコリで汚れたら中性洗剤でやさしく洗って乾かします。

右手前は人間と同じです。

万が一の時の酸素マスク。

 

こちらもついて来ます。

獣医さんから加湿が必要ですと言われた場合は、この精製水を使います。

私の愛犬の場合は必要なかったのですが、念のため置いていってくださいました。

詳しく使い方の説明があることに加えて、このようなリーフレットも置いていってくださいますので安心です。

トラブルの時の専用の電話番号もあります。

 

使う時の注意点

高濃度酸素が作られているので、設置されている室内は火気厳禁です。

室内の空気中から酸素を作るので、タバコの煙やルームフレグランスなどは避ける。

装置のエラー防止のため、半径1.5メートルいないでは電子デバイスを使わない。

 

なぜ手術の選択肢をとらなかったのか

いちばん大切にしたのは、年老いた愛犬に安らかに死を迎えてほしいということでした。

一日でも長く生きていてほしいのが本音です。

でも毎日の通院だけでも彼に辛いはず。

これ以上愛犬の体と心に負担をかけたくない。

手術のための検査、自宅から離れてひとりぼっちで入院など、それだけでどれほど彼が精神的に苦痛かを考えました。

身体的には、全身麻酔のリスク(耐えられる体力があるか)、開腹手術の時の出血(貧血なので特に)、術後果たしてどれくらいの延命になるかわからないなどです。

 

ネットで犬の脾臓過形成とググれば、老犬でも手術に成功して元気になったケースがたくさん出て来ます。

でも忘れないでほしいのは、失敗もしくは延命がほとんどできなかった例などは載っていないということです。

特に動物病院があげているケースなどは、当たり前ですが元気になった例だけ。

 

終末期医療についての考え方は人によってそれぞれ違うので、どれが一番いいかなどは決められないです。

私が望んだ通りに、愛犬が穏やかに終末期を過ごせるように手配してくださった獣医さんに感謝です。

 

レンタルしている会社名:日本医療株式会社

問い合わせ:受付時間09:00~17:00 TEL.03-3416-7505

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ペットの健康をサポートするj-petcare

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マリ

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