真冬の青空の下、鮮やかなトロピカルカラーのストレリチア(ゴクラクチョウカ/極楽鳥花)が咲いています。
オレンジ、コバルトブルーに赤味が入る色彩、花の形はまさに極楽鳥。
辺りは色彩の少ないモノクロームな景色の時期なので、ビタミンカラーのド派手な色は冬だということを忘れてしまいそうになります。
蕾の時の色。
編集してなくて、そのままの色です。
照りとツヤもすごいです。
ストレリチア
学名:Strelitzia
和名:ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)
科名:ゴクラクチョウカ ストレリチア属
南アフリカ共和国原産
常緑多年草
育てやすく、意外に寒さに強い
ストレリチアは病気や害虫の心配もほとんどなく、私も7年ほど育てていますが一度も悩まされたことはないです。
肥料も有機質の固形肥料を春から夏の間に一ヶ月ごとくらいにあげておくくらい。
比較的、乾燥にも強いので地植えの場合は水やりの必要はないくらいです。
鉢植えでも気温の下がる真冬は、少し鉢土の表面を掘ってみてなかまで乾いて入るのを確認してから水をあげてください。
気温にもよりますが2~3週間に一回くらいです。
気温の低い時期は過湿(水のやり過ぎ)の方に用心してください。
手間いらず。
そして、いかにも熱帯ムードの雰囲気から寒さに弱いと思われがちですが、冬は霜のおりないところに置いてやれば冬越しは簡単です。
拙宅はベランダで育てていますが、この寒い時期に花が咲くくらいです。
春、霜の心配がなくなったら日なたの外へ。
(屋根付きのところで育てていない場合)
日当たりの良い暖地でしたら地植えも可能で、そうなると鉢植えよりも伸びやかで美し草姿を楽しめます。
現代で特筆すべきは、夏の猛暑には強く暑さでバテることはないというところ。
葉も痛まず、夏枯れもしません。
変わらぬ美しい姿を保っていてくれます。
ストレリチアの種類と購入の仕方
ストレリチアは、特にはが細く小さな品種は成長がゆるやかで鉢植え向き。
大きく育てると見栄えがするので、大きめの鉢に水はけの良い培養土で植えこむことをおすすめです。
また株によって花の咲きにくいものもあるので、専門のナーサリーでの購入すると間違いがないです。
ちなみに私の株は、一般的にイメージしやすい葉の大きな品種レギネー(Strelitzia reginae)と葉がないようにも見えるジャンセア(Strelitzia reginae var. juncea)の中間品種のストレリチア・パービフォリア(Strelitzia.parvifolia)の優良選抜株。
以下、主な品種。
・オレンジプリンス 葉の大きなレギネー種のオレンジ色の花が咲く優良系統
・ゴールドクレスト 同じくレギネー種に黄色の花が咲く優良系統
・細葉中間種 選抜オレンジプリンスとジャンセアの交配種 花はオレンジ
・極細葉系中間品種 ほとんど葉が茎の一部としか見えないよりジャンセアに近い草姿 花はオレンジ色
オススメのナーサリーはこちらです。
積極的に優良品種の育成と新品種の作成を行っているので魅力的なストレリチアに出会えます。
極楽鳥花植物園
極楽鳥花植物園では、多くの優良系統レギネー種の中から選抜した株を親株としたレギネー苗、ジャンセア苗、それらを用いた中間種苗等の生産、及び品種改良等を行っています。
真冬に美しい花が咲くストレリチア、いかかでしょうか。
前回は楚々としたクリスマスローズのニゲルをご紹介しましたが、このように思いっきり明るい色の花が冬に咲いてくれるのはストレリチアもいかかでしょうか。
“冬に咲く可憐な花 クリスマスローズ・ニゲル”
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