2018年1月18日の夜に、ホーチミンのタンソンニャット国際空港に降り立ったときのイメージは、最悪でした。
Uberを頼もうとして、空港の出口で立ち止まった瞬間から、自分の車に乗せようと、振り払ってもふり払っても人が集まってくるからでした。
しかもそのとき、わたしのiPhoneは現地のSIMがなぜかアクティベートしなくて、ネットが繋がらない状態で不安と焦りでいっぱい、勘弁してくれ〜という感じだったのです。
そのときの記事はこちら。
それが、チェックアウトのときには、「また必ず来よう、泊まるのもこのホテルで」と、気持ちが一気に変わってしまったのでした。
泊ったホテルは、ルネッサンス・リバーサイド・サイゴンです。
午前3時のチェックアウトのときに、不意に渡されたズシリと重い紙袋
朝の6時半発の飛行機に乗るために、わたしは20日の午前3時にチェックアウトでした。
安いチケットは、往々にして不便な時刻を選ばなければいけないです。
スーツケースを転がしながら、「あー、真っ暗、朝ごはんも食べられないし。考えてみたら空港のラウンジも開いてない時間帯だ。お腹がすくな〜。」と、気分が上がりませんでした。
事前にチェックアウトの時間を告げておいたせいか、そんな時間帯でもベルマン、ドアマンの方まできちんと待機していました。
清算がすんで、出口に向かおうとしたとき、ズシリとした紙袋が手渡されました。
「朝ごはんです。」
な、なんと親切な!!
素晴らしいホスピタリティだ。
もう、そこで一気にこのホテルの、ベトナムのファンです。
Uberに乗り込む寸前にも、なんどもお礼をいうわたしに、ベルマンの方は「我がホテルでは、これくらいのサービスは当然です」、みたいな無言の、でもちょっと照れたような感じでわたしを見送ってくれました。
食べきれないほどの食事を、空港のスタッフと分け合って食べる
早朝というよりは夜中という時間の空港は、閑散としていました。
手荷物を預けてひと安心、座ってドキドキしながら袋を開けると…。
中には、チーズやお肉、野菜をはさんで作ってくれたハンバーガーのようなパン、ゆで卵、デニッシュペストリー、果物、コーヒー、蜂蜜の小瓶、などなどペーパーナプキンやフォークと共に入っていました。
改めて胸がジーンとなりました。
しかし、あまりの量に、これはひとりでは食べきれない、どうしたものかとあたりを見回しました。
食べ物を持って出国はできないし…。
それに、なんだかこの幸せを誰かと分かち合いたかったのです。
すると側で、空港の清掃の係りとおぼしき人が、イスの上で横になっていました。
起こすと悪いかな、英語は通じそうもないしな、としばらく迷ったのですが、思い切って話しかけてしまいました。
案の定、英語は通じず、「そんなもんは、いらん」と、気分を害されたようだったので、謝って一度は諦め、隣でひとり食べ始めようとしたら、ようやく意味が通じたのか、もらってくださいました。
二人で、ホテルのお弁当を食べました。
その国を好きになるのは、人との暖かのふれあいが会ったとき
素敵な観光地、美味しいお料理、それももちろんなのですが、訪れた国が好きになる瞬間て、暖かなホスピタリティに触れたときだなと、いつも感じます。
また来るね、ホーチミン!
こんな記事も書いています
わたしがエジプトが好きになった時の記事はこちらです。
売り上げランキング: 236
広告