わたしは、2018年4月25日から28日まで、アメリカのミシガン州デトロイトCobo Center で開催されたFirst Robotics Competition (リンクはウィキペディアです)の本選に出場する高校生のチームSAKURA Tempestaのお手伝いとして、参加しました。
参加することになった経緯はこちらの記事です。
世界中から予選を勝ち抜いた強豪が集う本選は、経験豊かなチームが多いながら、わたしがお手伝いした千葉の高校生チーム、SAKURA Tempestaは初出場ながら、54位/68位でした。
そして、嬉しいことに”Rookie Inspiration Award”をいただくことができました。
受賞セレモニーで、司会者の方が述べた言葉です。
“This team planted a tree of FRC in a new land
and grow their team into a community basis resource. In the future,they plan to grow from 1 tree team into a 10 tree regional. ”
「このチームは、新たな地(日本・千葉)にFRCの木を植え、地域に根ざした形で彼らのチームを育てました。将来的には、この1つの木を、10の地域の木へと育てることを計画しています。」
(日本国内にFRCチームが10以上出来ると日本で行うFRC地区大会開催要件を満たす。)
(文字起こし、翻訳は平井インターネット研究所の川原さえこ氏)
現地でお手伝いをさせていただいたものとして、これほど嬉しいことはありませんでした。
デトロイトでの本選の様子をご案内
全114試合が行われた会場、Cobo Centerの様子です。
このような試合が、6つのエリアに別れて繰り広げられますので、会場の熱気と音響効果もあいまって、ものすごい迫力です。
自分たちのチームが点を取ったりすると、応援団の興奮ぶりは半端ではありません。
手前の別のチームスタッフの冷めた表情と対照的です。
遠く日本からは、予算の関係で大規模な応援団をデトロイトに送り込むことはできず、わたしも自分のチームのときは声を張りあげたのですが、かき消されてしまった…、残念(汗)
応援団の人たちは、お揃いのTシャツや帽子は当たり前、恐竜の着ぐるみをきたり、写真のような電飾満載の帽子をかぶったりで、みなさん目立つための演出の凝りように驚かされました。
うわー、みんなカラフル!
会場の様子
ロボットのメンテナンスをするチームの作業場であるピットに入るときは、安全メガネのをかけることが義務づけられています。
わたしは持参しましたが、借りることもできます。
また、部品などスペアパーツのためのブースもありました。
こんなブースがいくつかあります。
デトロイトでは
デトロイトの空港での入国審査のとき。
アメリカは9.11以来、入国審査はピリピリしているなと感じます。
今回も、端末でパスポートのチェック、顔写真の撮影、左右10本の指の指紋の登録を済ませて、ならんでいました。
係官の人の「次!」、「次!」という無機的な声の響く中、いよいよ自分の順番になりました。
いかつい大男の係官の人が、ひと通りのチェックをすませてわたしに旅の目的を聞きました。
観光もするけれど、First Robotics Competition にでるチームの応援の手伝いにきたのだと告げると、いきなり相好くずして、日本語で、
「ありがとねー!」
これにはびっくりすると共に、地元の期待の熱さを感じました。
話によると、経済効果は32億円と予想され、ミシガン州の知事のたっての希望でデトロイト で開催する運びになったとのことです。
最悪のときは脱したといえ、破産の後遺症がまだまだ残るデトロイト 。
(デトロイト は、2013年、連邦裁判所に破産を申請して受理されています。)
全米ワースト3に入る治安の悪いこの都市で、なぜ子供たちのロボットコンテストが開かれることになったのか、不思議だったのです。
そのため、会場周辺は、多くの警察官が駆り出されていました。
総じて、デトロイト のみなさんは、気のいい親切な方々で、Uberの運転手さんもほとんどの人が、「俺はデトロイト が好きなんだ」とおっしゃるのが印象的でした。
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デトロイト では、このSIMカードが使えます。
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