私が小学生だった昭和40年代は、各家庭にカラーテレビが普及したころだったと思います。

流行りのテレビコマーシャル、歌謡曲、好きな歌手、俳優さん。

わたしが住んでいた地方都市の小学生の話題はいつもテレビからのもでした。

でも、我が家では、母の断固とした決断のもと、小学校3年生くらいからだったと思います、テレビがなくなりました。

当時は、今よりテレビがない家なんて考えられないというか、常軌を逸しているイメージです。

NHKの受信料を徴収しにいらした方も、にわかには信じがたかったようでした(汗)

 

発端は、健康診断の結果

それまでは、NHKの良質な番組(母セレクト)を、一日30分から1時間くらいは見せてもらえていました。

ある時、母は、わたしの学校の健康診断の結果を見て、今まで両目が1.5だった視力が、一気に1.0に落ちていることに気がつきました。

 

話はそれますが、母は戦後引き上げてきてからの大学の受験勉強で、視力が落ちてメガネになったことを気にしていました。

見えないというストレスが、あったのだと思います。

そして欧米の影響の強い満州という植民地で育った母は、目(視力)と歯の管理にこだわっていました。

(日本人はメガネが多かった)

そんな親が、視力が急激に落ちた娘の健康診断の結果を見て下したことは、家からテレビを追い出すことでした。

ガーン!!

そ、そんな…。

そこから、また、わたしのさらなる苦難?の小学校生活が始まります。

 

友達の話についていけない

それまでもわたしは、地元の出身ではなかったので、幼稚園からの友達もいず、地方の訛りもわからず、しかも標準語で社交下手、みんなとワイワイ遊ぶ感じではありませんでした。

運動神経も良いとも言えず、休み時間はひたすら図書館にこもって大好きな本ばかり読んでいるような、当時の風潮にはまことに合わない子供でした。

覇気がない、暗い、みんなと仲良くできない、というのが通知表の評価…。

どちらかというと、友達からいじめられるのが嫌で図書館に避難していたという感じでした。

とにかく流行りの歌も、アニメも、コマーシャルも知らないので、その話題について話したり笑ったりできないのは困りました。

何年生のときか思い出せないのですが、アニメでムーミンが流行って、みんな歌を歌ったり、とにかくムーミン関連で盛り上がった時期がありました。

テレビを見ることはできなくても図書館に本があったので、さっそく読破?したのですが、アニメソングも歌えないし、番組の内容は本は同じではなかったようで…、当たり前か。

みんなの話題に入るためには、あまり役に立ちませんでした(笑)

 

余談ですが、当時、わたしの小学校の図書館には充実していました。

パールバックの「大地」や、夏目漱石の「我輩は猫である」などが並び、歴史や古典を小学生に読みやすくした本も豊富でした。

そんな感性のませた子供が、さらにテレビがないということで、ますますクラスのみんなの話題についていけなくなり、いじめの恰好のターゲットになりました。

 

試練は、遠足や修学旅行でも

さらにわたしにとって困ったことは、遠足や修学旅行などのバスの中で歌を歌うことができないということでした。

当時、わたしの学校では5年生くらいまで、日帰りで、バスで近郊の風光明媚なところに修学旅行とい名目で行く行事がありました。

そこで渡されるのが、歌が何曲か載っている小冊子です。

これがすべで歌謡曲とかフォークソングなので、わからない!

マイクが自分のところに回ってくる恐怖、上手に回避できない性格も手伝って、ひたすら「歌の時間」が通り過ぎるのを待つのが常でした。

音楽の時間に習った文部省唱歌を歌っても、ウケない…。

 

その後は…

地方だったので、義務教育は公立でした。

その後、高校受験では公立も私立も両方合格しました。

地方では、公立の方がステイタス?が上で、私立が格落ちというイメージだったのですが、わたしは親に頼んで、高額な授業料でしたが私立を選びます。

そこでひと息つけました。

男子がほとんでの受験校でしたが、みんなおっとりとした性格で、カリキュラムはキツかったですが、わたしは好きなだけ本を読み、内向的な性格に磨きが?かかりましたが、先生方は温かく理解してくれました。

小学校の時は、いろいろあって、嫌でたまらなかった時が多かったですが。

充実した図書館、食虫植物などの面白い植物や動物がいた自然観察園や温室は大好きで、それは歴代の校長先生の生徒への思いの表れだったと思います。

母のオリジナルな?教育方針は、この他にもわたしを苦労させるのですが、それはまた後ほどに…。

 

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