2017年7月23日の朝は、3泊4日の香港滞在からの帰国の日でした。

痛感したのは、現地通貨をある一定額以上(香港の場合は800香港のドルくらい)は、帰国当日まで残して置くことの大切さでした。

 

この日は、台風が接近していました。

空港までタクシー代が3,000円ほどとお手頃なこともあって、私はUber で向かおうと考えていました。

手元に200香港ドルしかなかったのでカードで決済したかったからです。

 

台風が接近している情報を得ても、フライトの心配しかしていなかった

朝食を終えて、ホテルの部屋でくつろいでいたら、台風が(香港に)接近しているという情報をFacebookで知りました。

すぐに心配になったのは、自分の乗る飛行機が飛ぶかどうかでした。

この時のエアラインはキャセイパシフィックだったので、iPhoneで公式アプリをチェックしてみると。

「通常通り」と表示されてホッと一安心でした。

欠航でないなら大丈夫だなと思いながらも、やや早めにチェックアウトを済ませました。

天候は、少し風が強くて雨が降ってはいましたが、日本で台風慣れしているわたしには、たいしたことがなさそうにみえていたのでした。

 

このときのわたしは、台風が近づくと香港ではどういう事態になるかわかっていなかったのです。

 

空港までのUberの料金が暴騰でした

Uberが近くに何台もいるのを朝に確認していたのですが、お昼にはほとんどいなくなっていることに気づきました。

それでも配車の手配ができたので、この時はさほど心配していませんでした。

でも到着した運転手に、
「これから台風が来るのに、空港までなんて危険で行ってられるか。400香港ドルを上乗せするなら考える」
とまくしたてられました。

あっけにとられてキャンセルです。

しかし、二台目は500香港ドル増しにしてくれとのことでした。

ここに来て、ことの重大さに気づきました。

 

タクシー料金は、最低でも500香港ドルの上乗せに

今度はタクシーだと思ったものの、手持ちの香港ドルは200ドル。

香港のタクシーは現金のみです。(2017年7月現在時点)

頭に血が上って、香港ドルをもっと残して置くべきだったと後悔でしたが。

とても親切なベルマンが、日本円は持っているならフロントで両替できるとアドバイスしてくれました。

そういえばそうだと気がつき、おかげで無事に香港ドルを手に入れるとが出来ました。

 

一瞬にして、空港までのタクシー代も暴騰しました。

ホテル側も、自分たちの客がぼったくられないように守ろうと怒鳴り合い。

事態は殺伐としたものになってきていました。

 

果たして、帰ることが出来るのかという気持ちになってきていました。

 

どこまでタクシー代がはねあがるのか。

わたしより前の欧米人は、500香港ドル上乗せと言われていました。

いよいよ自分が乗り込む番です。

料金はいくらで行く?とホテルのドアマンが運転手に聞くと、「わからない」という答えにわしの不安は最高潮に達しました。

空港へ到着したら価格交渉はかなり大変になりそうな予感にビクビクものでした。

でも、ホテル側の配慮も功を奏したのか、ラッキーなことに通常通りの料金にしてくれたのでお礼を言って多めの料金を払い無事に空港に降り立つことができました。

 

現地の通貨は、空港までのタクシー代の3倍くらいを用意してきおたいと感じた

米国などに旅行すると、ほぼ完全にカード社会なので、現地通貨を持つことの必要性や大切さを忘れがちになりますが。

香港や東南アジアでは、現地通貨は、帰国の当日までキープしておこうと肝に銘じました。

このような非常時に、手元に現地のお金が多めにあったら、ストレスと不安はかなり軽減するのと感じたからです。

 

追記:この時の台風のレベルがSignal8(シグナル8)という、会社や学校は休みになることが確定というレベルだったことをあとで知りました。

このアラートが出ている時に運転したタクシーやUberは、事故にあっても保険金が降りないそうで、なので上乗せされるのだということでした。

帰国の日の天気がよくない場合は、現地の気象情報をチェックをしておくべきだと痛感しました。

 

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マリ

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